Linuxを新しくしたらWindowsのフォルダがマウントできなくなった
古いPCのOSの入れ替えをしました。
Linux Mint 20 Xfce
今まではファイルマネージャーThunarでフォルダを見ることができたのですが、
「Windows 共有をマウントできませんでした: ソフトウェアが接続を中断しました」
と出てきます。サーバーは見えているので、ネットワークにはつながっているのですが、フォルダに入れない、マウントできない、ということのようです。
(最近はインストールするだけでネットワークの設定もいろいろ自動にやってくれるので、私のようなLinux素人にはありがたい話です。)
そこでいろいろ探しましたが、こちらに回答がありました。
Root権限でsmb.confファイルに手を加えます。これです。
/etc/samba/smb.conf
そして、[global]セクションに以下の行を追加します。
client min protocol = NT1
あとは、sambaの再起動です。
sudo systemctl restart smbd
元ネタはこちらにあるそうです。(英語)
ちなみに、このNT1ってなんだ?と思いまして調べましたら、sambaがサポートしているプロトコルの整理をしているページに出会いました。ありがたいです。
さて、これで古いPCがまた復活しました。皆さんに感謝。
Linux WINE でインストールしたら豆腐文字、ああどうしよう
我が家の非力なデスクトップの再活用にLinux Mintを投入。
Linux Mint 20 "Ulyana" - Xfce (64-bit)
ここにWINEをインストールしてevernoteの古いバージョンをインストール・・・で、アプリのウィンドウに□の連発、いわゆる豆腐文字。
さて、どうしたものか・・・
ここでお世話になったのが、このページです。
winetricksによるWineの文字化け(アルファベットが豆腐)を解消
https://symfoware.blog.fc2.com/blog-entry-2228.html
結局フォントを入れないといけないのですが、コマンドラインからえっちらおっちらするのは大変ですし、winetriksを使うことでほとんど間違いなくインストールできます。途中、警告メッセージがたくさんでますが、負けずに進むと無事インストールできました。
Pythonをはじめる
なんと、今さらながら、Pythonを勉強し始めました。
「退屈なことはPythonにやらせよう」という本が出たので、「よっしゃ、いっちょ私の仕事も自動化しよう」などと思い込みまして・・・
しかもこの本、英語だとタダで読めるのです。
Automate the Boring Stuff with Python
英語の勉強もできるなんて、一石二鳥。
さっそく読み始めます・・・
多少のプログラミング経験はあるので、最初の方は勢いよく読み進められます。で、ようやくウェブクローリングの話になってきました。面白くなってきました。
が、一つ問題が・・・
「requests」というライブラリをインストールしなくてはなりません。
Windowsのコマンドラインを立ち上げて・・・pip install requestsとして・・・
動き始めます、が、赤文字エラーがたくさんでて止まります。
「なんで?」
あっ、わかりました。私管理者でログインしていないんだ。で、どうやったら管理者権限でコマンドラインに入れるんだっけ?UNIXでルート権限に変身できるようなコマンドがあるのか???
で、調べました。
右クリックで、こうやるんですね。
コマンドラインからも管理者権限で別コマンドラインを立ち上げられるようです。が、ちょっと面倒。
powershell start-process cmd -verb runas
で、これでrequestsライブラリが使えるようになりました。
さて、これから先、どんな課題が出てくるか。楽しみです。
フレッシェ微分とガトー微分
高校までは、数学は絶対的に正しいもののように思えます。
でも、大学に入るとその点は少し異なります。
先日、たまたま手に入れた論文誌に微分の解説が載っていました。
微分は一次元だといいのですが、多変数になってくるとややこしくなります。私も大学時代にそのあたりの話を勉強したことがあります。「フレッシェ微分」と「ガトー微分」。この二つは多変数の微分法の定義としては代表的なもの。そもそも微分にいくつも定義があるということは、当時それを知った時にそれなりに衝撃でしたが、大学院くらいになりますと常識として受け入れられるようになりました。
さて、この解説論文、改めて読んでみますと、以下のような記述があります。
なんと、私は全く同じものだと思っていました。「ガトー微分可能だからと言って、ガトー微分が定まるわけではない・・・」そんなことが・・・私が使っていた教科書[2]ではそんなことは言っていない!
で、読み直してみました
「3.1.2. Definition. if F(x):R" -> Rm is G-differentiable at x , then the unique linear operator A for which (1) holds is denoted by F'(x) and called the G-derivative of F at x.」(数式は端折っています。)
ほら、uniqueと書いてあるではないか・・・が、待てよ。これは「もしuniqueなAがあれば」と読むべきでは?そう、私は勝手にガトー微分が存在すると勘違いしていたのです。さらに、その先には偏微分との関係もしっかり書いてありました。
思い込みというのは恐ろしいもです。反省。
参考文献:
[1] 尾崎裕之. "有限次元の世界の 「滑らかさ」: フレッシェ微分とガトー微分." 三田学会雑誌 109.4 (2017): 681-702.
[2] Ortega, J. M., & Rheinboldt, W. C. (2000). Iterative solution of nonlinear equations in several variables. Society for Industrial and Applied Mathematics.